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崇高で美しい人々の姿がここに 乾ルカ

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崇高で美しい人々の姿がここに 乾ルカ

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 人間誰しも苦手なものがあると思います。私にもたくさんあります。

 その中でもかなり上位に来るのが飛行機の搭乗です。飛行機に乗る、それだけで緊張マックスです。私は緊張がおなかに来るタイプなので、搭乗口付近で待っている間、トイレに通うこともしばしばです。一度トイレに籠もりすぎて、呼び出しアナウンスをされたこともありました。

 この床の下は空、という状況が、ありえないと思ってしまうのです。翼の形で空気の流れが、とか、揚力がどうとか説明されても、あんな大きいものが飛ぶなんて、というところから凝り固まった頭は働かず、ただただ身を固くして着陸を待ちます。客室乗務員の方々の優しい笑顔だけが心の救いです。

 航空機事故に遭遇する確率は、自動車事故に遭う確率よりずっと低い、というのも、逆に不安感をあおります。私は非常にネガティブな考え方をしてしまう人間ですので、「自分ならその悪い確率に当たってしまうのでは」という方向に思考が流れてしまうのです。

このニュースのフォト

  • 町内会の夏祭り、年に一度のハッピ姿で気合を入れる乾家の愛犬・まるが北海道の四季をお伝えします=2015年8月2日、北海道札幌市(乾ルカさん撮影)
  • 「墜落遺体_御巣鷹山の日航機123便」(飯塚訓著/講談社+α文庫、853円、提供写真)
  • 作家の乾ルカさん。父親を見送って、作家としても心境の変化が生まれた。「今まで死者の思いを書いてきましたが、残された人間の『悔い』を書きたいですね」=2015年6月9日(塩塚夢撮影)

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