【まぜこぜエクスプレス】Vol.58 温かいおせっかいで子供救う 貧困対策センター「あすのば」
更新先進国の影。日本ではあの頃よりも低賃金の非正規雇用の親が増えた。一人親世帯の貧困率はOECD加盟国の中で最も高く、現状は悪化する一方だ。
そこで小河さんは、あらゆる貧困の子供たちを救済するため「あすのば」を立ち上げた。「子供の貧困という言葉は知られてきたが、アフリカなどの飢餓で明日死んじゃうかも…という絶対的な貧困と違い、日本の貧困は見えにくい。戦後はもっと物がなかった。それに比べたら今は…などというジェネレーションギャップもある」と指摘する。
身近に貧困に苦しむ子供がいるという実態を知らせていくために、小河さんは「見える化が大事」と考え、調査を行おうとしている。たとえば、あしなが育英会の調査では、高卒後の進路について「就職する」と答えた子供が3割で、その理由を「お金がないから」とした子供が3分の1以上もいた。バイトをして学費を稼いでいる子供も多いという。
「子供はみんなの宝」「夢を持とう」「目標に向かって努力を」など言葉にするのはたやすいが、生まれた環境で子供の将来が左右されている。経済的格差が教育の格差につながり、経済的格差をさらに広げている。もはや家庭、個人の問題ではなく、国の姿勢が問われる問題だ。「調査により可視化することで、どんな政策を打てば限られたお金を有効に使えるのか、道しるべを示すことができる」と小河さんは言う。
