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「国技」闘牛に逆風 左派躍進の余波 スペイン

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「国技」闘牛に逆風 左派躍進の余波 スペイン

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 また、従来の闘牛への逆風は、専ら動物愛護の観点からのものだったが、今回は経済的理由が背景なのが特徴だ。しかも、「反緊縮」財政を掲げて躍進した左派政権下で補助金を削られる皮肉な結果となっている。

 AP通信によると、スペイン中部の人口5000人ほどの小さな村、ビジャフランカ・デ・ロス・カバジェーロスも最近、闘牛事業への年1万8000ユーロ(約240万円)の補助金廃止を決めた。フリアン・ボラーニョス村長は「私に会いに来る人の十中八九が、仕事を求めて来ている。余裕のないこのご時世では、闘牛を話題にする人はいない。補助金廃止の本質は、金を使うなら『闘牛か学校の教科書か』といった問題だ」と語った。

 第3の都市バレンシアでも今月、闘牛事業への補助金削除を決定。バレンシア州内の近隣市でこれに続く自治体が相次いでいる。まるで燎原の火のごとく、反闘牛の風潮が広まっているが、スペイン闘牛畜産組合のカルロス・ヌニェス会長はAP通信に「われわれは不公正な猛攻撃を受けている。統一地方選がもたらした激変は、全く想定していなかった。このままでは『国技』は廃れる一方だ」と憤懣(ふんまん)をぶちまけた。

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  • 闘牛とは、男が無類の勇気を表現する芸術である。この日、花形闘牛士のアルベルト・エスクデーロは、一度突き飛ばされて靴が脱げても牛に立ち向かった=2015年6月28日、スペイン・首都マドリードのラス・ベンタス闘牛場(AP)
  • 収容人数約2万4000人(世界3位)のラス・ベンタス闘牛場。空席が目立っているのは、開催日(8月15日)が祝日の「聖母被昇天の日」に当たり、街中で特別ミサが行われていたためでもある=2015年8月15日、スペイン・首都マドリード(AP)
  • スペイン・首都マドリードのマヌエラ・カルメーナ市長=2015年9月4日(ロイター)
  • スペイン闘牛界の殿堂とも言うべき首都マドリードのラス・ベンタス闘牛場。闘牛は毎年3月から10月まで、日曜日と祝日に行われる=2015年8月15日(AP)
  • スペイン・首都マドリード

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