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思いやる言葉と行動 生徒主体でいじめ防止 

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思いやる言葉と行動 生徒主体でいじめ防止 

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 いじめの認知件数が増えるなか、生徒が中心となっていじめ防止に取り組んでいる中学校がある。日常生活の中で、どうすれば他人を思いやった言葉を掛けたり、行動を取ったりできるかを考えようというものだ。

 4つの「しぐさ」

 「死ね」「殺す」。口汚くののしり合う2人に、1人が仲裁に入る。「言葉には魂が宿るんだよ」-。東京都杉並区立天沼中の女子生徒5人が披露してくれた寸劇だ。

 天沼中の生徒会は2014年以降、「美しい言葉から美しい行動(しぐさ)へ」との活動方針を基に、4つの「しぐさ」に取り組んでいる。

 相手にプラスになることを言う「言霊しぐさ」、あいさつし合う「木霊しぐさ」、各自の意見を尊重する「十人十色しぐさ」、行動の前に再考する「こころしぐさ」だ。

 生徒らは、日常での心掛けだけでなく、こうした「しぐさ」を題材にした寸劇を考え、生徒総会で発表するほか、友人の悪口が書き込まれた会員制交流サイトへの投稿を想定したロールプレーなどを行っている。

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