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世界3極で貿易自由化加速、カギはTPP交渉 EPA交渉や日中韓FTA初会合

ニュースカテゴリ:政策・市況の国内

世界3極で貿易自由化加速、カギはTPP交渉 EPA交渉や日中韓FTA初会合

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 安倍晋三首相が25日、欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領との電話会談で、日EUの経済連携協定(EPA)交渉開始で合意、日本の自由貿易圏作りが相次いで動き出す。26~28日には中国、韓国との自由貿易協定(FTA)交渉の初会合をソウルで開催。安倍首相が米国主導の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に参加を表明したのを契機に、日本政府は米・欧・アジアの3極で貿易自由化を加速する。

 「日本が大市場間の自由貿易圏づくりのスタート地点にやっと立てる」。経済産業省幹部はEUとのEPA交渉開始の意義をこう強調した。

 EU27カ国は世界の国内総生産(GDP)の約4分の1を占める巨大市場だが、日本からの輸出額の7割を占める品目で関税が残っている。特に日本の主力産業である自動車(関税率10%)や液晶テレビ(14%)で高水準を維持。ライバルの韓国がすでにEUとFTAを発効していることから、日本の経済界にはEPAによる関税引き下げへの期待が大きい。

 だが、EU内では、国内に自動車産業を抱えるフランスやイタリアが日本車の輸入増を警戒してEPAに慎重だ。昨年11月のEU貿易相理事会では、自動車輸入が急増した場合、セーフガード(緊急輸入制限)を発動することなどを条件にして交渉開始を決めた。そのため、自動車関税がゼロの日本は、4月にも始まる交渉では自動車の安全基準や整備工場の面積制限を緩和するなど関税以外の分野で市場開放をアピールし、代わりに関税削減を求める方針だ。

 一方、先駆けて交渉入りする日中韓FTAでは、日本は関税削減などにより最大の貿易相手国である中国への輸出拡大を目指すほか、3カ国のサプライチェーン(部品の供給・調達網)の強化を目指す。

 中国は乗用車に25%の関税をかけているほか、液晶部品が5~12%、生産ラインで使う工作機械が9.7%と高関税。韓国も自動車のギアボックスが8%で、域内の関税が引き下げられれば日本企業の生産・販売増が期待できる。

 アジアでは5月に、日中韓3カ国を含む16カ国の東アジア包括的経済連携(RCEP)も交渉入りするが、「東南アジア諸国連合(ASEAN)が中心の枠組み。アジア経済の牽引(けんいん)役の日中韓3カ国のルールが標準になる公算が大きい」(通商筋)。そのためアジアの貿易ルール作りでは、日中韓FTAが試金石になる。EUは米国と6月に、FTA交渉を始めるなど大市場間の合従連衡が進む中、日本がTPP交渉でどこまで自由化に踏み込めるかが交渉全体のカギを握りそうだ。

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