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アベノミクスで日本のムード変化 OECD事務総長が高評価
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対日経済審査報告書について説明を受ける麻生太郎財務相=23日午後、財務省 経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長は23日、日本記者クラブ(東京都千代田区)で対日経済審査報告を発表した。
安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」に触れ、「日本のムードが変わった。15年間続いたデフレに終止符を打てるのではないか」と期待感を示した。
報告では日本の実質国内総生産(GDP)成長率予測を上方修正した。昨年11月の予測と比べ、2013年は0.7ポイント高い1.4%、14年は0.6ポイント高い1.4%と見込んだ。
また、日銀の金融緩和策を「デフレ収束が最大の優先課題の中で、正しい判断」と評価。
機動的な財政出動や民間投資を呼び込む成長戦略の推進が重要だと指摘した。同時に、構造改革や財政再建の着実な実行を求め、来年4月の消費税率引き上げは「予定通りに実施すべきだ」と強調した。
グリア氏は同日夕、麻生太郎財務相と会談。「安倍政権の三本の矢、大胆な金融緩和、経済対策、成長戦略を強く支持する」と表明した。
麻生財務相は「日本の政策に対する理解に感謝する。財政健全化と成長率見通しは年央をめどにまとめられるように取り組む」と語った。