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フィリピン政府の不正根絶政策評価 国民の35%が「減少した」
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フィリピン政府は、国内に官僚の不正が依然として根強く残っているものの、不正根絶に向けたアキノ大統領の取り組みを評価する国民が増えているとの見解を表明した。現地紙インクワイアラーが報じた。
フィリピン大統領報道官のエドウィン・ラシエルダ氏は記者団に対し、「政府関係者の間で依然として不正行為が行われていることは認識している」と語った。さらに、汚職を監視する非政府組織(NGO)のトランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が発表した今年の報告書について言及し、国民10人のうち3人が不正行為の減少について理解しているとの見解を示した。
TIの報告書は107カ国の11万4000人を対象に調査した。これによると、フィリピン人回答者の35%が過去2年間で不正行為は「減少した」と回答。一方、アキノ政権下で不正行為が「増加した」と回答した人の割合は19%だった。
このデータからラシエルダ報道官は不正行為が減少したことを確信している国民は10年の6%から格段に増加したと指摘、「アキノ政権下で不正行為は減少しているとの見方が広まっている。アキノ政権は不正根絶に向けた取り組みを続けているが、調査回答者はこれを理解している」との考えを示した。
TIの調査によると、フィリピン人回答者の12%は過去1年間に警察、検察、登記所、土地管理局、医療施設、教育機関、税務署、公共サービス機関に賄賂を支払ったことがあると回答した。
2010年6月に発足したアキノ政権は前アロヨ政権の汚職体質を批判し、貧困削減に向けた不正根絶を公約に掲げてきた。アキノ大統領は就任初期に過度の特別待遇を受けてきた政府系企業の幹部に狙いを定め、政府系企業改革を進めるための法制度を整備した。
今年6月、同大統領は政府系企業が政府に納める配当金が10~13年に合計770億ペソ(約1748億円)に達する見込みだとして政府系企業を評価し、改革の成果を強調した。その前の9年6カ月間の配当金は総額960億ペソだった。(シンガポール支局)