ニュースカテゴリ:政策・市況
市況
金融取、個人投資家の参加促す FX手数料無料化で引き寄せ
更新
東京金融取引所のFX取引の状況 東京金融取引所は10月1日から、外国為替証拠金(FX)取引「くりっく365」の売買を仲介するFX業者に対して、取引所の利用料が実質的にかからない支援措置を導入し、個人投資家への手数料の無料化を促す。業者と投資家が相対で取り引きする店頭型に流れた個人投資家を取引所に引き寄せるのが狙い。
金融取は現在、くりっくの取引システム運営のため、ドル・円取引では1万ドル当たり35円の支払いをFX業者に課しているが、この利用料金以上の「取引振興料」を支払うことで、実質的に撤廃。FX業者も個人投資家に課している手数料を無料にできるようにする。
FXは、個人投資家がFX業者に証拠金を預け、証拠金の25倍までドルやポンドなどといった外貨を売買することが可能な取引で、投資家と業者が相対取引する店頭型と、金融取のくりっくを利用した取引がある。
くりっくはFX取引の透明性や公正さを確保する目的で2005年に始まったが、手数料が無料の店頭型の取引を利用する投資家が主流。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の効果もあって、店頭型の証拠金残高は今年3月末現在で9562億円にのぼるのに対し、くりっくは1854億円と5分の1の規模にとどまっている。
金融取の取り組みを受け、くりっくを取り扱っている証券会社などFX業者17社中すでに9社が手数料無料化を決定した。
残りの業者も無料化を検討中だが、手数料の無料化については各社が決定する事項のため、全社が足並みをそろえるとはかぎらない。金融取は「今回の取り組みを通じ、くりっくの市場に大きな活気が出てくることを期待している」という。