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東証1部上場企業の時価総額417兆円 半年前から58兆円増える
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多くの企業の中間決算期末となる30日、東証1部上場企業の時価総額は約417兆円となり、半年前から約58兆円(約16%)増えた。安倍晋三政権の経済政策や円安進行を追い風に、企業業績が改善するとの期待が株価を押し上げたためだ。
週明け30日の日経平均株価の終値は、前週末比304円27銭安の1万4455円80銭だった。米国の財政問題への懸念から続落し、約2週間ぶりに1万4500円を割り込んだ。ただ、3月末の1万2397円からは2000円以上高い。
東証1部上場企業の時価総額の合計は、3月末の約359兆円から大幅に増え、9月末としては、500兆円を超えていたリーマン・ショック前の2007年以来の水準だった。7月に大阪証券取引所と株式市場を統合し企業数が増えたことも影響した。
株価は日銀の異次元緩和を受けて大幅に上昇した後、5月下旬に急落。その後も乱高下するなど不安定な動きが続いたが、9月、2020年夏季五輪の東京開催が決まった前後から、再び堅調な値動きが目立っていた。
野村証券の推計では、上場企業1830社(金融を除く)の保有株の含み益は15兆3600億円。過去の年度末と比べると、07年3月末以来の水準。野村の西山賢吾シニアストラテジストは「良好な環境の中で保有株を売却し、成長投資に振り向ける行動が求められている」と指摘する。
一方、三菱UFJフィナンシャル・グループなどの大手銀行5グループに関して大和証券が試算したところ、13年9月末の保有株式の含み益は4兆5000億円程度。3兆円だった3月末から、約50%増と膨らんでおり、各社の財務状況を好転させる見通しだ。