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決算後の株価急落相次ぐ 日産は10%超 業績下方修正など引き金
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景気改善や円安株高を受けて全般的に好調に推移している上場企業の9月中間決算で、決算発表後に株価が急落する大手企業が相次いでいる。新興国経済の失速や成長期待の剥落などが背景にあり、前週末に平成26年3月期通期業績予想を下方修正した日産自動車の株価は5日、前週末比10%超も下落。コマツやソニーも決算発表後に大きく値を下げ、日本株全体の上昇機運に水を差している。
日産株の5日終値は10・4%下落し、約7カ月ぶりの安値水準に沈んだ。インドやブラジルなど新興国での販売不振を受け、「世界での販売計画に下振れリスクがある」(大手証券)との指摘が出ている。5月下旬から高まった米国の量的金融緩和策縮小観測で、新興国で株安や通貨安が深刻化。コマツはインドネシアでの鉱山機械の需要減が痛手となった。
円安が逆風となった企業もある。燃料費負担が膨らんだANAホールディングス、スカイマークの航空大手は通期業績を下方修正。スマートフォン(高機能携帯電話)向けゲームのヒットで急激な株価上昇が続いたガンホー・オンライン・エンターテイメントも、25年7~9月期決算の成長鈍化を受け、5日まで5営業日連続で下げた。エレクトロニクス事業の通期販売見通しを引き下げたソニー株も決算発表翌日に11・1%下落した。
カブドットコム証券の河合達憲チーフストラテジストは「企業の収益力の違いで、優勝劣敗が鮮明になった」と、投資家の銘柄選別の動きを指摘する。
好業績が日本株全体を押し上げると期待されていた中間決算だが、大和証券の野間口毅株式ストラテジストは「下方修正した企業が目立ち、株価上昇につながる上方修正効果を打ち消している」と分析する。