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首相が橋下氏と年の瀬会談 関係持ち直し狙う 野党再編の動きも牽制
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日本維新の会の橋下徹共同代表との会談を終え、ホテルを後にする安倍晋三首相=23日夜、東京・永田町(栗橋隆悦撮影) 安倍晋三首相は23日夕、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)と都内で会談した。先の臨時国会では特定秘密保護法をめぐり、首相側と維新側にはすきま風が吹いたが、首相には「改憲パートナー」として関係を持ち直しておきたいとの思惑があったようだ。これに先立ち、維新は執行役員会で、維新との合流を目指している新党「結いの党」との連携について協議。民主党など他の野党と同列に扱う中で、再編を模索することになった。
首相と橋下氏の会談は約半年ぶりで、今年4回目。菅義偉官房長官、自民党の石破茂幹事長、維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)、松野頼久国会議員団幹事長が同席した。
集団的自衛権の行使容認の議論を来春以降、本格化させたい首相は、この問題で考え方が一致している維新と距離を縮める必要性に迫られていた。
臨時国会で首相側と維新側とのギクシャクぶりが目立ったからだ。特定秘密保護法に橋下氏は終始否定的だったが、維新国会議員団は政府・与党側と修正合意。それでも党内には慎重論がくすぶり、結局、衆参両院本会議で採決を棄権した。トルコなどへの原発輸出を可能にする原子力協定には反対を決めている。
首相には「結いの党」結成に伴う野党再編の動きを牽制する狙いもちらつく。これに対し、党勢が低迷したままの維新側は、首相側との蜜月関係を演出することで、影響力を高めたかったとみられる。思惑が一致する形での「年の瀬会談」だったのは間違いない。
一方、維新執行役員会では、来年2月の党大会で決める活動方針案について「野党再編を進めるために、政策協議を推進していく」との内容にすることを了承。これを受け、結いへの対応を協議したが、出席者から「結いとの連携を先行させると、民主党が再編に乗ってきづらくなる」と、他の野党にも配慮すべきだとの意見が出た。
橋下氏は「結いだけを先行させるわけではない」と語ったが、そもそも旧太陽の党系には結いとの連携に慎重論が強く、「維新が一致結束することが基本」との声が上がった。会合後、石原慎太郎共同代表は結いについて「距離がありすぎる」と記者団に語った。