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フィリピン、カジノ収入22億ドル 今後の成長は「交通インフラ整備次第」

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フィリピン、カジノ収入22億ドル 今後の成長は「交通インフラ整備次第」

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 フィリピンのカジノ産業が好調だ。同国でカジノを管轄するフィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)は、昨年のカジノ収入が前年比10%増の22億ドル(約2251億円)に達したとし、フィリピンは2020年までに世界2位のカジノ拠点になると予測している。しかし、同国政府によるカジノ営業許可基準があいまいなことなどから、同産業の先行きを懸念する見方もある。現地紙ビジネス・ワールドなどが報じた。

 首都マニラの湾岸地区エンターテインメント・シティーでは現在、世界最大級のカジノ付き複合リゾート施設の建設が相次いでいる。昨年3月に開業した「ソレア・リゾート・アンド・カジノ」に続き、今夏には「シティ・オブ・ドリームズ・マニラ」が営業を始める予定だ。新規開業効果もあり、今年のカジノ収入は25億ドルに伸びると予測される。16年までには新たに2つのカジノ付き複合リゾート施設が開業する見込みだ。

 PAGCORのナギアド総裁は「20年までにカジノ収入は60億~70億ドルに達し、シンガポールやラスベガスを抜いて世界2位となるだろう」と強気な姿勢を示した。

 一方、欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスによると、フィリピンのカジノ収入は15年まで2桁成長を続けるものの、その後の成長に関しては不透明だとしている。

 フィッチはフィリピン政府がカジノ営業に関するライセンス取得条件を変更するなど、同国でのカジノ事業にはリスクが伴うと指摘する。また、15年以降、マカオで新しいカジノが開業し、近隣諸国との競争が激しくなると予測している。

 ソレア・リゾート・アンド・カジノを運営するブルームベリー・リゾーツのラゾン社長は混雑が激しいニノイ・アキノ国際空港を例に挙げ「さらなる観光客を呼び込み、カジノ産業を育成できるかどうかは政府の交通インフラ整備次第」と述べるなど脆弱(ぜいじゃく)な観光インフラも課題だ。同国政府のカジノ産業振興に向けたかじ取りが試されている。(シンガポール支局)

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