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羽田 国際線拡充で利便性向上 東京五輪に向けホテル、鉄道に商機
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羽田空港国際線ターミナルの拡張部分が公開された=13日午後、東京都大田区 今月30日から羽田空港の国際線が拡充される。昼間時間帯の国際線発着枠拡大に伴い、従来は深夜早朝に限られていた欧州や東南アジア向けの中長距離路線が昼間に利用できるようになる。ビジネス客らの海外渡航が便利になるほか、2020年の東京五輪開催に向けて訪日外国人客数の増加も期待されそうだ。
30日に一部の供用が始まる国際線旅客ターミナルの拡張部分が13日、報道陣に公開された。拡張部分は昼間時間帯の国際線発着枠拡大に対応するため、12年11月に着工。ターミナルの延べ床面積は従来より5割広い約23万6000平方メートルとなる。3階の出発コンコースは両側がガラス張りで開放的な造りだ。飛行機の搭乗などに使う固定スポットを現行の10から18に増やし、航空会社のチェックインカウンターや物販・飲食店も増設、さまざまな宗教の旅行客の受け入れ強化のために祈祷(きとう)室も設ける。
羽田は10年10月に国際線の定期便が復活し、再国際化に乗り出した。だが、羽田と都心を結ぶ鉄道やバスなどが動く昼間は韓国や中国、台湾、香港向けの近距離路線に限られていた。
全日本空輸や日本航空、外資系航空会社は拡大される昼間時間帯の国際線発着枠を活用し、新規路線の開設や増便を行う。従来は深夜早朝だけだった欧州や東南アジア向けが昼間にも利用できるようになり、羽田の国際線は現在の1日50便台半ばから90便近くに増える見通しだ。
「羽田の国際線はビジネス利用が多く、今回の拡充でビジネス客にはさらに利便性が高くなる。また、羽田は国内線で最大の路線網があり、国内線と国際線の乗り継ぎも活発になる」。国際線旅客ターミナルを運営する東京国際空港ターミナルの田口繁敬常務はこう期待する。
一方、ホテルや鉄道会社などにとっても、今回の国際線拡充はビジネスチャンスとなる。
ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツなどは9月末、国際線旅客ターミナルの拡張計画の一環として、客室数313室のホテルを開業する。海外からの乗り継ぎ客が入国手続きを経ないで宿泊できる客室(17室)を国内ホテルで初めて設ける。
都心の品川などと羽田を結ぶ京浜急行電鉄は、訪日外国人客の間で要望の強い公衆無線LANを一部の駅や電車内で無料で使えるサービスを今月1日に開始、訪日客の輸送増大を狙う。JR東日本は都心と羽田を結ぶ新路線の整備を検討している。