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海外情勢
地下水の6割が汚染状態 環境保護省次官「依然として厳しい」
配信元:中国新聞
更新黒く変色し悪臭を放つ福建省福州市の小川(中国新聞社) 中国環境保護省の李幹傑次官は今月上旬の記者会見で「中国の水環境質は依然として非常に厳しい状況にある」との認識を示した。全国の地表水は全体的に軽度汚染レベルにあり、地下水モニタリングポイント4778カ所のうち、軽度汚染および重大汚染レベルの比率は59.6%に達したという。
李次官によれば、同省は今後、「水汚染防止条例」の制定を急ぐ考え。現在は専門家の意見をヒアリング中だが、できるだけ早く国務院(内閣)での審議に持ち込む方針だ。また重点分野での汚染防止活動を継続し、重点地域の地下水汚染の回復活動をスタートさせる。
具体的な汚染レベルでみると、地表水については深刻に汚染されている劣Vレベルの比率が高く、全国の約10%に上る。
都市部の河川では、都市と農村の境界地域の汚染が比較的深刻で、有機物汚染が起きており、悪臭を放っている水場が多い。飲料水の安全性に関わる水環境汚染事故の発生件数は依然として多く、近年は毎年十数件起きており、今年に入ってからは5月までに5件発生している。
同省が4日発表した「2013年中国環境状況公報」によると、昨年、長江や黄河、珠江、浙江省や福建省内の河川、西南地域の河川など10大水系で、IV~Vレベルの比率は19.3%、劣Vレベルは9%だった。水資源の約3割が生活用水・飲料水基準に到達せず、水産品の養殖や遊泳にも適さないことになる。
全国的にみると、珠江を除いた西南地域、西北地域の河川の水質が優れ、長江や浙江、福建省内の一部河川が良好だったほかは、黄河や松花江、淮河、遼河は軽度汚染で、海河は中度汚染レベルだった。湖沼・ダム61カ所のうち、富栄養化状態だったのは27.8%だった。重要港湾9カ所のうち、遼東湾、渤海湾、膠州湾の水質が劣っており、長江口、杭州湾、●江口、珠江口の水質は極めて悪かった。
一方で李次官は「問題や課題は多いが、全国の水環境質はやや改善している」と指摘。今年、10大水系でIIIレベルより良かったのは71.7%を占めており、11~12年に比べ若干改善していた。(経済参考報=中国新聞社)
●=間の日が虫