東南アジア諸国連合(ASEAN)が2015年中に発足を目指す経済共同体。主要企業にとって、業績にプラスの影響があるかどうか見通しを聞いたところ、「大きな影響が見込まれる」が7%、「少しは影響がある」が38%と、共同体の発足に期待感を示した。
ASEANの経済共同体は、物品・サービスなどの自由な移動や単一の市場・生産基地を目標としている。企業からは「域内取引のコストダウンが期待できる」(自動車・部品)、「投資機会の増加、域内事業の価値向上が見込める」(商社)などの意見があった。内需に関しても、「ASEANからの訪日旅客の増加」(電鉄)を期待する声が聞かれた。
東南アジアを「重点市場」(機械)に位置づける企業は多い。今後3年程度で有望視する国を2つまでの複数回答で聞いたところ、「生産地」としてはインドネシア(26社)、ベトナム(20社)、タイ(17社)と、ASEAN諸国が上位を独占。「市場」としても、インドネシアを挙げた企業が43社と最も多かった。
「中間所得層の増加を背景に経済が発展期を迎えている」(保険)などの指摘があった。2位は米国(27社)、3位は中国(23社)だった。
海外景気の予測については「改善する」が5%、「やや改善」が71%と、合わせて8割近くが楽観的だ。「前年並み」は15%、「やや悪化」は3%だった。悲観的にみる企業は懸念材料として「中国経済の減速と中東・ウクライナ情勢の悪化」(石油・石炭製品)などを挙げている。