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航空ショー経済効果270億円 シンガポール、外国人来場者の支出拡大

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

航空ショー経済効果270億円 シンガポール、外国人来場者の支出拡大

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 シンガポールで今年2月に開催された「シンガポール航空ショー2014」の経済効果は12年の前回と比べて25%増加し、3億1900万シンガポール(S)ドル(約270億円)に達したことが英調査会社カデンス・インターナショナルの報告で明らかになった。アジア地域の航空需要が高まるなか、同航空ショーへの外国からの出展者増加などに伴い、外国人来場者による支出額が拡大したことが主な要因だ。現地のチャンネル・ニュース・アジア電子版などが報じた。

 同航空ショーはアジア最大規模の航空・防衛産業の展示会で隔年開催される。今年は総来場者数が前回の13万5100人を上回り、125カ国・地域から14万6000人が訪れた。うち89.3%を占める外国からの出展料や来場収入、ホテル滞在費などを含む総収入額は、前回と比べて30%増の2億8490万Sドルと拡大した。

 また、出展企業数は前回の969社から1018社に増加し、期間中の商談成立総額は320億Sドルだった。

 同国経済開発庁幹部は、アジア太平洋地域の航空重要が向こう20年にわたって年6~6.5%増で拡大し、世界の航空需要の4.5~5%増を上回る伸びを示すと指摘。アジアの航空拠点であるシンガポールで開催される航空ショーは今後、国内外の関連企業からの注目をさらに集めるとの見方を示した。

 次回の同航空ショーは16年2月16~21日に開催予定で、14年の出展者のうち75%がすでに次回出展を決めているという。(シンガポール支局)

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