インドネシアでインフラ整備加速、5年で51兆7000億円
更新さらに、政府は国営企業35社に対して昨年の9倍以上となる48兆ルピアの資本注入を実施し、インフラ整備計画を支援させるほか、手続きの簡略化など投資環境改善を進めて民間投資の拡大を図る。
同国の投資調整庁によると、昨年の実行ベースの直接投資額は前年比16.2%増の463兆1000億ルピア。政府目標の456兆6000億ルピアを上回ったが、伸び率は前年の約30%から鈍化した。政府は今後必要となる巨額インフラ整備費の調達のためにも投資流入の再加速が不可欠とみており、今年は前年比20%増の達成に意欲をみせている。
整備計画によると、同国政府は今後、3万5000キロワットの発電能力増強や、24の港湾新設、高速道路網の拡充など大型計画を実行に移していく。また、食料自給率向上のための灌漑(かんがい)整備なども急ぐとしている。
