ビジネスパーソン大航海時代

現代ならではの「哲学起業」 元転職苦労人の熱い想い~航海(5) (3/5ページ)

小原聖誉
小原聖誉

 「今はもうないと思いますから言えますが、新卒は家に帰れないほどの会社でした。社内の雰囲気も良いわけがありません。すぐに転職をしました」

 転職につぐ転職。

 「次の会社は悪くはなかったですが長時間労働が常態化していました。この時、“転職は運”だと思いました。入ってみないとその会社の実態はわかりません。たまたま自分に合っていない会社に入ってしまうこともある。いや、合う会社に入れる方が少ないのではないでしょうか。この時に、『転職して宝くじを見つけるよりも、確率的には自分で会社経営をした方がよっぽど正しいな』と腹に落ちたのです」

 起業家として花がひらいた! それも狙い通りに

 思い立ったら急に起業したのでしょうか?

「いえ、私には家族がいますし、無計画な行動はできませんでした。起業するテーマを見つけてから起業したのです。長時間労働が常態化していた会社で、経営者・働く仲間が喜ぶ価値を提供できたのです。それを起業テーマにしました」

 もしかしてそれって…!

 「はい。マクロを活用した業務改善だったのです。エクセルで、複雑だけれど単純な作業を繰り返しやっていたことも長時間労働になっていた要因だったのです。ミスも出ます。私はマクロを使ってフォーマット化し、誰でも簡単にミスなくすぐに作業が出来るように一つひとつのエクセルを改善していきました。『人間が人間らしい仕事をするべき』って言いますよね。まさにそれを現場で支援していきました」

 とても合点がいきました。思わず心が熱くなります。

 「日本の多くの会社に非効率はあるでしょう。私はそれを改善する会社を立ち上げることにしました。しかし、私はそれまで一般的な法人営業をしたことはありませんでした」

 ではどのように立ち上げていったのでしょうか?

 「ITで業務効率を上げることをテーマにしたブログ『いつも隣にITのお仕事』を開設したのです。起業した時からほぼ毎日欠かさず更新しており記事本数は1200本を超えています。テーマ設定もはまったのか、おかげさまでPV数は右肩上がりで増え、月間で100万PV近くいく月も出てきました」

 ブログを熱心に更新される苦労が報われたのですね。ところで当初目的にしていた法人からの問い合わせは実際に来たのでしょうか?

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