怒号と不信の東電総会 病院めぐり猪瀬副知事“激高” (2/2ページ)

2012.6.28 05:00

 一方で、別の株主からは「原発政策を進めてきた政府の責任はなぜ問われないのか」「原発停止による火力燃料費増加は税金で立て替えてもらえないのか」など、揺れる政府の原発政策を批判する声も目立った。

 昨年より短時間

 一方、国が資本注入しての経営再建策について「このままでは政府の操り人形となり、既存株主の権利はなくなってしまう」と危機感を強める株主も。

 原子力損害賠償法に盛り込まれた「免責」条項を放棄したことに別の株主は「ある時期が来たら申請すべきだ。当時の政権幹部の責任も大きい」と指摘。勝俣氏は「今後、国の責任について議論が行われていく」と述べるにとどめた。

 怒号の中、議案採決を粛々と進める勝俣氏。立ち見が出た昨年と打って変わり、1万人以上収容できる広い体育館の会場は空席も目立った。予想に反して所要時間も昨年より短く終了した。

 勝俣氏から新会長として紹介を受けた下河辺和彦氏は「新生東電の状況は非常に厳しい。グループ5万人と心をひとつにして誠心誠意努力する」と述べ、険しい顔つきでいばらの道を歩み始めた。