インターネット上の“住所”といえるIPアドレスの新規格「IPv6」を普及させるため、NTT東日本と西日本が家庭に光回線を引き込む接続機器とIPv6用アダプターを一体化させることが16日、明らかになった。
来年度から光サービスの加入者に接続機器を配布することを総務省の研究会が17日に報告、7月末にまとめる報告書に盛り込む。IPv6の利用率はNTT東西の対応の遅れから国内では1.5%程度にとどまっているが、最大の光サービス加入者を抱えるNTT東西が対策を進めることで、普及が本格化しそうだ。
総務省の「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」は昨年12月、IPv6利用料金の低価格化による普及の促進や、NTT東西の光サービス利用者によるIPv6利用時の遅延対策などを盛り込んだ報告書をまとめた。ただ、その後も普及は進んでおらず、17日の研究会ではNTTがインターネット接続事業者(プロバイダー)などと協力して利用拡大を進める具体的な普及策を提示する。