スズキが9月に発売した新型「ワゴンR」=9月6日、東京都千代田区【拡大】
ガソリン車を自動車取得税と自動車重量税が免除される「免税対象車」に一部改良して発売する動きが、自動車各社の間で広がっている。
エコカー補助金制度は9月に終了したものの、エコカー減税は継続しており、既存車種の燃費改善を図ることで「免税車」のラインアップを短期間で拡充し、補助金終了の反動減対策として販売拡大につなげる狙いがある。
スズキが10日に発売した軽自動車「アルト ラパン」の一部改良車は、アイドリングストップ機構を搭載して燃費性能をガソリン1リットル当たり26.0キロに高め、免税車に認められた。
全モデルが免税車となっている同社の軽の「ワゴンR」も、9月の販売が前月比4割増の2万891台と好調で、担当者は「(9月6日に)新型ワゴンRを発売してから免税車の販売比率が上がっている」と話す。
スズキの免税対象車はワゴンRとラパンを加えて計4車種と倍増。今後も対象車種を増やしていく計画だ。