米自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)とクライスラーが、低迷する日本でのシェア拡大に向けた取り組みを強めている。
国内の輸入車は欧州勢が人気を集めており、GMは欧州勢が強みを持つ安全性能などで対抗できる車種を投入し、クライスラーは「重く、大きい」という米国車のイメージを覆す小型車を売り込み、ブランドの浸透を図りたい考えだ。
日本自動車輸入組合によると、2011年度の国内新車登録で外国メーカーの車は約22万3000台。トップは5万5000台のフォルクスワーゲンで、BMWとメルセデス・ベンツがそれぞれ3万7000台で続き、ドイツ勢が上位を占める。米国車は合わせても約1万2000台で、シェアは約5%にとどまる。
GMジャパン(東京都品川区)が2013年3月に発売するスポーツセダン「キャデラックATS」は、2リットル直噴ターボエンジンや最新の衝突防止機能を搭載し、高い走行性能と燃費性能を両立したという。1リットル当たりの燃費はメーカー測定で12.2キロを実現した。