大手コンビニ5社の国内店舗数【拡大】
成長鈍化 PB、顧客取り込みの鍵
デフレ不況で販売が低迷するスーパーや百貨店を尻目に、売上高を伸ばして「小売業の勝ち組」とされてきたコンビニエンスストアの成長が、2012年半ばから足踏みしている。総店舗数が5万店を超えたことで市場の飽和状態がささやかれる一方で、利便性の高いネット通販の台頭で業界の垣根を越えた競争も激化。コンビニ業界では13年以降、生き残りをかけた再編だけでなく、淘汰(とうた)を迫る足音が高まる可能性もある。
セブン「独り勝ち」
「市場は縮小している」「既存店売上高の下落が続く」「好調だった総菜や弁当なども10月以降は伸び悩む」。コンビニ各社の社長は、異口同音に現状の厳しさを強調する。
その言葉を裏付けるように、日本フランチャイズチェーン協会によると11月のコンビニの売上高(既存店ベース)は前年同月比2.5%減の6713億円で、6月から6カ月連続で前年実績を割り込んだ。平均客単価は0.3%減の590円に下がり、来店客数も2.2%減と落ち込みが続く。