スマートフォン(高機能携帯電話)の普及が急速に進む中、「ガラケー」(ガラパゴス携帯)と呼ばれる従来型の携帯電話が根強い需要を維持している。
シンプルな機能や使いやすさを好む固定的なファンがいるほか、割安な料金体系も魅力の一つとみられ、スマホと併せて所有する「2台持ち」のユーザーも珍しくない。各メーカーも開発を継続し、ニーズに応じた製品を投入している。
スマホ手放す利用者
東京・秋葉原の家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」の携帯電話販売コーナーでは、スペースのほとんどをスマホが占める中、一角にある従来型携帯電話の展示品を手に取る人も少なくない。
店の担当者によると、従来型を契約するのは30~50代の男性が多く「スマホは使いづらく、電池の持ちも悪い」などが理由。中にはスマホを手放して、従来型に移行する人もいるという。
調査会社のMM総研によると、2012年度の携帯電話出荷台数は4240万台となる見通しで、このうち従来型は約26%と1000万台を超える。