【ワン・ソニーの行方】(4)
デジカメ・CMOSセンサー事業 世界をリード
実勢価格約25万円の高級コンパクトデジタルカメラ-。ソニーが昨年11月に発売した「サイバーショット DSC-RX1」は、最高レベルの画質と描写力を小ぶりなボディーで実現し、その価格とともに大きなインパクトを与えた。受注に供給が間に合わない状況で、今年1月まで品薄状態が続いた。
「他社を3年先行」
昨年6月発売の「DSC-RX100」(6万円前後)もアジアや欧米の主要市場でトップ10入りし、ソニーは高級コンパクトデジカメ市場で確固たる地位を築きつつある。
「技術を小型化する、それがソニーの伝統的な強み。これまでにない新しいカメラを提案する」。デジタルイメージング事業本部の野上善之・マーケティング部門長はこう解説する。ソニーのカメラ全体のブランド力向上にも貢献しているという。