シャープ刷新、高橋新社長の一問一答

2013.5.14 21:45

 シャープの新社長に就任する高橋興三副社長は14日、都内で中期経営計画を発表し、「ここ数年来のシャープと決別する。再生と成長に向け新たなスタートを切り、市場の信認を取り戻す」と語った。一問一答は次の通り。

 --不振の要因は液晶事業にある。撤退は

 「液晶ビジネス自体が赤字というよりも、巨額投資が巨額赤字を生んだ。もう全部自前で投資する必要はない。液晶はテレビやスマートフォン(高機能携帯電話)に加え、自動車など新分野でも伸びしろがある。事業の核であることは変わらない」

 --海外工場売却や縮小などは

 「決めていない。昔のブラウン管工場が今は太陽光パネルやLED(発光ダイオード)を作っているように、工場も時代とともに変化する。目先(の収支改善)にとらわれず、将来的に収益貢献が見込める生産拠点はきちんと残す」

 --韓国サムスン電子と協業する分野は

 「まずは米国で需要が伸びている60~70インチの大型パネルだ。中小型についてはまだ決めていない。(サムスンへの白物家電の提供は)決めていないが、大変良いヒントだと思う」

 --他社との協業は

 「同業者が開発や生産を委託し合うという形はもう古い。(IT企業など)電機メーカーと違う異業種を巻き込み、顧客に新たな価値を提示する、という方向性でいきたい。もう具体的に動き出している」

 --経営はどう変わる

 「主力銀行から取締役が2人派遣されるが、もの作り、サービスなど事業に関することはすべて自分たちで決める。『経営判断の遅さ』が課題だったが、新体制では現場に権限と責任をどんどん委譲し、市場の変化に迅速に対応できるようにしたい」

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