日本株投信の資金流出入額【拡大】
日本株で運用する投資信託のうち、投資家から集めた純資産残高が規定の上限に達して販売を一時停止する投信が相次いでいる。
昨年11月以来の株価上昇で、個人投資家による購入が急増したためだ。長期の株価低迷で振るわなかった日本株投信だが、4月の資金流入額は前年同月の約43倍に膨らみ、記録的な売れ行きとなっている。
野村アセットマネジメントは21日、日本株投信「野村リアルグロース・オープン」の販売を停止した。購入が急激に増えて残高が500億円規模に達し、上限に近づいたからだ。
河辺隆宏シニア・マネージャーは「昨年末以降、これまでにないスピードで資金が入ってきた」と説明する。同社は20日にも「野村日本ブランド株投資」の販売を停止した。いずれも再開は今後の状況をみて判断するという。