千葉市美浜区の湾岸幕張PAに設置したEV急速充電器(右奥)=10日【拡大】
電気自動車(EV)の普及に向け、充電インフラの整備が課題となるなか、急速充電器の設置場所によって利用料金が異なるケースが相次いでいる。官公庁や高速道路では「無料」とする場所もあるが、1充電につき1000円を徴収されるケースもあり、料金設定のルール作りも今後の課題となりそうだ。
東日本高速道路(NEXCO東日本)は10日、千葉市美浜区の東関東自動車道湾岸幕張PA(パーキングエリア)にEV用の急速充電器1台を設置した。「一般道に降りなくても充電できるため、長距離移動が楽になる」(担当者)利点がある。同社がSA(サービスエリア)やPAに設置した急速充電器は今回が10カ所目で、今年度はさらに6カ所に設置する計画だ。
利用料は設置事業者が自由に設定でき、同社では「普及に向けた実証段階にある」として利用料を当面無料とする。中日本高速道路(NEXCO中日本)の場合は事前登録すれば、管内のSAやPAで、1回の利用料が100円で済み、ガソリン代がかかるガソリン車やハイブリッド車(HV)よりも現状ではお得だ。