しかし、この人事についても株主から「町田氏はシャープを倒産の危機に追い込んだ」「奥田氏の会長職は、名誉職ならやめてほしい」などと社長経験者への批判が続出。片山氏には「いることが害だった」との声も上がり、ある株主は、多頭経営を「(死人が復活する)ゾンビ経営だ」と非難した。
高橋氏は「過去の人に(事業方針の)決断権はない」と述べ、多頭経営との決別を強調。医療やロボットなど新規分野に進出し、液晶事業の収益改善を目指す13~15年度の中期経営計画を説明し、理解を求めた。
総会では取締役を12人から9人に減らし、主力取引銀行のみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行から1人ずつ受け入れる議案や、資本金や資本準備金を減らす創業以来初の「減資」で、利益剰余金の欠損を埋めて財務体質を改善する議案など3議案を可決。過去最長の2時間23分で終了した。