右肩上がりの女性育毛市場で争奪戦開始 各社独自の戦略で事業強化 (1/4ページ)

2013.7.3 07:30

 高齢化や仕事によるストレスなどで薄毛に悩む女性が増える中、日用品や化粧品各社による女性向け育毛市場の争奪戦が始まった。市場拡大が見込めるためで新規参入が相次ぐほか、先行企業はバイオベンチャー企業との技術提携や新商品を投入したりして事業強化を図る。その戦略は各社各様だが、女性のハートをつかむのはどこか。

 ライオンは6月、通信販売限定で初の女性向け育毛剤「フルリア」を発売した。発毛促進と脱毛予防という両方の効果を持つ有効成分を配合したのが最大の特徴だ。合わせてシャンプー、コンディショナーも発売。先にコンディショナー、後でシャンプーを使う方法を提案し、髪のハリやコシ、ふんわり感などが出せるようにこだわった。

 通販商品が牽引

 脱毛や薄毛関連の市場規模は育毛用の医薬品、植毛、かつらなどを合わせると約2000億円とされる。ライオンによると、このうち女性の育毛剤市場は「現在100億円規模で最近は前年比2桁の伸びをみせている」(特販事業本部通販事業部の民野洋一郎企画開発室長)。

「これまで使ったことはなくても、頭髪に悩みを持つ女性は多い」

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