シャープが発表した人工知能「ココロエンジン」を搭載した空気清浄機の試作機=9日、東京都港区【拡大】
シャープは9日、会話ができるロボット掃除機「ココロボ」に搭載している人工知能「ココロエンジン」を、他の白物家電にも搭載する計画を発表した。「人の心を和ます家電」として差別化し、販売増につなげる。同社は2013年3月期に5453億円の最終赤字を計上。赤字の主因となった液晶以外に活路を求めた戦略の一つがうまく実を結ぶのか、注目される。
ココロエンジンは同社が独自開発した人工知能。オーブンレンジと空気清浄機、エアコン、冷蔵庫、洗濯機で8月上旬から順次、展開していく。対象製品はさらに拡大する可能性もある。
「忘れられてるのかなぁ」
こんな、すねたような声を出すのは、同社がこの日、東京都内で報道陣にお披露目したココロエンジンを搭載した空気清浄機の試作機だ。コンセントにつないだまま、しばらく使用されていないケースを想定したセリフだ。
オーブンレンジの試作機は、スタッフが「自動メニュー」のボタンを押すと、にぎやかなメロディーとともに「自動メニュー100回目です」と“祝福”の言葉を発した。