妙高エリアの老舗温泉ホテルが破産 石田三成の子孫が経営

2013.7.12 12:55

 新潟県妙高市の「妙高ホテル」(資本金1000万円)が11日、新潟地裁高田支部に破産を申請したことが12日わかった。信用調査会社の東京商工リサーチによると、負債総額は約3億1000万円。会社再建は難しいことから、営業譲渡先を探すもようだ。

 ホテルの名称は「石田館 妙高ホテル」。戦国武将の石田三成の子孫の宿として大正時代に妙高温泉を開湯し、営業を開始した老舗の温泉ホテル。株式会社となったのは昭和23年7月。妙高エリアのスキー客向けの宿泊施設として人気があった。昭和47年12月には木造棟に加えて鉄筋コンクリートの建物も増築した。

 スキーブームが低迷して収入が減少したのに加えて、平成23年5月に妙高温泉の源泉で土砂崩れが起きて、温泉の供給がストップしたことが致命傷となった。営業は7月7日付で停止。インターネットでの旅行予約なども停止している。

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