ベトナム人のツアー客でにぎわう居酒屋チェーン「えこひいき浅草店」=東京都台東区【拡大】
居酒屋チェーンが外国人ツアー客をターゲットにしたサービスを本格化している。外国語のメニューを作成したり、日中営業で特別ランチを提供したりと受け入れ態勢を強化。団体客が入れる広い店構えや、安価でさまざまなメニューを楽しめる居酒屋らしさが受け、客数はうなぎのぼりとか。少子高齢化で先細りが懸念される外食産業の新たな収益源になりつつある。
6月のある日、居酒屋チェーンのコロワイドが東京・浅草で展開する「えこひいき 浅草店」では、ベトナムからのツアー客16人がカニ鍋を囲んでいた。男性客(43)は「ベトナムでなかなか食べられないカニ料理は本当においしい」と満足そうだった。
同社は昨年10月、外国人ツアー客専門の営業部署「営業外商部」を新設。今年6月に人員を倍増し、海外の旅行代理店に居酒屋チェーンを活用してもらうツアープランを提案している。