ファミリーマートは23日、今年度下期(2013年9月~14年2月)以降の商品戦略についての説明会を開き、年度内に全店舗の商品数を平均3割増やす一方、デイリー食品は高品質化してアイテム数を絞り込む方針を明らかにした。“日常的な買い物”の使い勝手を高め、ふだんはスーパーなどで買い物をしている女性客を取り込むのが狙い。店舗レベルの収益増を図って今後の新規出店を有利に進め、首位セブン-イレブン・ジャパンや2位のローソンを追い上げたい考えだ。
ファミマの標準店舗の品目数は約2800品目(2012年度末、雑誌除く)だが、年度内にセブンやローソンより2~3割多い約3700品目まで増やす。商品本部の赤荻達也・デリカ食品部長は「人口減が進む中、従来のような市場拡大は望めない。『働く女性』などのニーズに対応し、スーパーや外食チェーンから客を奪いたい」と狙いを語った。
新たにそろえる商品は、コンビニでの取り扱いが貧弱だった調味料や缶詰、洗剤など。同業他社に比べて出遅れていたレトルト食品などのプライベートブランド(PB、自主企画)商品「ファミリーマートコレクション」も、12年度末より170品目多い500品目に充実させる。