記者会見するクラレの伊藤文大社長=27日、東京・大手町の同社本社【拡大】
クラレは27日、スマートフォン(高機能携帯電話)の部品などに使われる液晶用ポリマーフィルムと耐熱性樹脂の生産ラインを計約15億円を投資して増強すると発表した。
ポリマーフィルムは、西条事業所(愛媛県西条市)の能力を増強し来年4月の稼働を目指す。耐熱性樹脂は今月までに、鹿島事業所(茨城県神栖市)で拡大した。
ポリマーフィルム「ベクスター」は、スマートフォンやタブレット端末に向けた需要拡大を見込む。生産能力は現在の年間40万平方メートルから100万平方メートルに拡大。売上高は10年以内に100億円規模を目指す。
熱に弱かったベクスターを、独自技術により耐熱化を向上させ、内部の回路基板として使えるようにした。