オリンパスは5月に、2万円以下のコンパクトデジカメなどの開発を中止し、国内外の生産拠点の集約や人員削減を行うと発表。9月には一眼レフデジカメの開発を見合わせ、ミラーレス一眼に経営資源を集中させる方針を明らかにした。
富士フイルムも今年度中に低価格のコンパクトデジカメのモデル数を半減。スマホでは撮れないような高画質や高倍率ズームのモデルなどに注力する考えだ。
もっとも、ミラーレス一眼は各社の参入で競争が激化している。高性能のコンパクトデジカメも一部で価格下落が進んでおり、各社ともさらなる事業縮小や撤退を余儀なくされる可能性がある。
コンパクトデジタルカメラの国内シェア(2012年、台数)
メーカー 販売台数シェア
キヤノン 17.6
ソニー 16.5
ニコン 14.1
カシオ 13.8
パナソニック 12.5
富士フイルム 10.6
オリンパス 9.1
リコーイメージング 4.5
その他 1.4
※%、BCN調べ