14年も活発化予想、日本再生の活力に
日本企業関連のM&A(合併・買収)助言業務の獲得競争が激しさを増している。2013年に日本が関わったM&A総額を基にした助言業務の実績ランキング(リーグテーブル)の首位は、国内証券最大手の野村ホールディングス(HD)を上回り、日米金融大手の合弁、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が初めて獲得した。日本企業の国際化を進める戦略として、「時間を買う」M&Aのニーズは14年も高まるのは確実。巻き返しを期す野村と、外資、メガバンクとの戦いは、日本経済の再生にも寄与しそうだ。
金融情報会社トムソン・ロイターによると、三菱モルガンが13年に関わった案件の買収総額は、2位の米投資銀行のゴールドマン・サックスに1兆円以上の差を付け首位。前年首位のみずほフィナンシャルグループは6位で、11年まで5年連続首位だった野村は3位だった。