国内メーカーのレンズ交換式デジカメ出荷台数【拡大】
国内メーカーが「お家芸」としてきたデジタルカメラの販売不振が、一眼レフなどレンズ交換式にも及んできた。
2013年のレンズ交換式の世界出荷台数は前年比15.0%減の1713万台で、集計が始まった03年以来初の前年割れ。右肩上がりの成長が曲がり角を迎える中、各社は商品戦略の見直しに乗りだしたが、カメラを備えたスマートフォン(高機能携帯電話)の普及やニーズの変化に対応し、巻き返しを図れるかは未知数だ。
国・地域の特性考慮
「収益源のレンズ交換式は、事業戦略の転換なくして持続的な成長軌道に戻すことは難しい」。2月6日、東京・大手町で開かれた決算説明会で、ニコンの伊藤純一副社長は危機感をあらわにした。中国や欧州の需要が想定以上に減少。14年3月期のレンズ交換式の販売台数予想を従来より20万台少ない600万台に下方修正した。