高速データ通信、6月から通話対応 加藤薫NTTドコモ社長

2014.4.17 23:22

インタビューに応じるNTTドコモの加藤薫社長=17日、東京都千代田区(米沢文撮影)

インタビューに応じるNTTドコモの加藤薫社長=17日、東京都千代田区(米沢文撮影)【拡大】

 NTTドコモの加藤薫社長は17日、産経新聞社のインタビューに応じ、高速データ通信サービス「LTE」で音声通話も提供する「ボイス・オーバーLTE(ボルテ)」を6月から提供することを明らかにした。5月中旬に発表する夏モデルでは、主要スマートフォン(高機能携帯電話)のほぼ全機種をボルテ対応とする。

 競合するソフトバンクモバイル、KDDI(au)もボルテの導入方針を示しているが、ドコモが他社に先行する。

 加藤社長は「設備負担が軽減でき、音声のトラフィック(通信量)が3分の1になり、伝送効率が上がる。音質はクリアになり、呼び出し時間も短縮。遅延時間は(現行の0.3秒に比べて)2分の1に改善できる」と、ボルテ導入による効果を強調した。

 一方、総務省の情報通信審議会で始まった競争政策の見直し論議について、加藤社長は「1社で契約できたら便利だというユーザーの声に応えたい。(電気通信事業法で定めた)禁止行為規制のために、いろいろな企業との協業が不自由だし、もうやめませんか」と述べ、事後規制への転換を求めた。

 NTT東西地域会社の光サービスとのセット割引については「収益的な効果は不透明」とし、KDDIの田中孝司社長が主張する「ドコモのシェア44%が(セット割で)NTT東西の光サービスのシェア72%に近づく」との見方を、「可能性はない」と否定した。(芳賀由明)

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