会見で記念撮影に応じる(左から)カスミの小浜裕正会長、マルエツの上田真社長、丸紅の秋吉満副社長、イオンの岡田元也社長=19日、東京都千代田区【拡大】
イオンと丸紅は19日、出資する食品スーパー3社を経営統合させることで合意したと発表した。イオンの100%子会社であるマックスバリュ関東と、首都圏地盤のマルエツ、茨城県を中心に展開するカスミの3社で、「首都圏におけるスーパーマーケット連合(首都圏SM連合)」を来年3月に発足。2月期時点で、3社の単純合計が売上高で約5800億円、店舗数が約450店の体制を、2020年をめどに売上高1兆円、1000店舗とそれぞれ倍増を目指す。
経営統合によって商品調達や物流での連携を強化する。人口流入が続く首都圏だが、食品スーパー同士に加え、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ディスカウントショップなど異業態との競争も激化している。イオンの岡田元也社長は会見で、「統合で基盤を強化し、新しい便利さの競争に勝ち抜く」と語った。
統合形態は、まずマックスバリュ関東、マルエツ、カスミの3社が株式移転方式で共同持ち株会社を設立。マルエツに約3割出資する丸紅と、イオンが共同出資会社を設立し、持ち株会社に過半数出資すると同時に、持ち株会社を上場させる方針だ。共同出資会社はイオンが過半数出資する。