アルストムの2014年3月期の部門別売上高【拡大】
日本の重電各社が国際的な事業再編を迫られている。米ゼネラル・エレクトリック(GE)と独シーメンスによる仏アルストムのエネルギー部門買収合戦が激化するなど、欧米市場で大規模なM&A(企業の合併・買収)が加速し、国際競争に取り残されかねない情勢となってきたためだ。
東芝はグリッド(電力系統)事業関連の需要増を見込んでアルストムの送配電機器事業買収の検討に着手し、三菱重工業はシーメンスと製鉄機械事業との合弁設立を決めた。日本勢に勝算はあるのか。
強力すぎるライバル
アルストムのエネルギー事業をめぐっては、4月末に123億5000万ユーロ(約1兆7200億円)での買収を提案したGEが有利とみられていたが、報道によると、シーメンスは28日にもGEに対抗する買収案を提示する。
買収額はGEと同規模ながら、今後、鉄道事業に注力する計画のアルストムに対し、シーメンスの鉄道事業を移管することが盛り込まれる見通しだ。買収合戦の期限である6月23日まで予断を許さない。