特に住環境の面では、スマートハウスのようなHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)と連携した住宅が増えてきている。現段階ではHEMSとの連携機能はないが、14年冬の発売に向けて新製品を開発しているという。
アドバンスシリーズのデザインを手掛けたパナソニック・エコソリューションズ社デザインセンターの赤堀康弘氏は「スイッチやコンセントは、住まいの中では脇役的な存在だが、脇役を上質なものに変えることで、住まいの価値がワンランク上がる」と話す。
赤堀氏は以前、ドライヤーなどの美容家電をデザインしていたが、6年前に配線器具の担当に異動。以来、配線器具の形だけでなく、機能、操作方法などを含めて、6年がかりで新製品を検討してきたという。
赤堀康弘氏は、新製品のデザインの狙いについて「一見どこにスイッチがあるかわからないほどに、“溶け込ませる”ということが重要。一度設置すると10年や20年使うものなので、長く飽きない美しさにこだわった」と語った。