農業生産法人「ローソンファーム」は全国で増えている【拡大】
ローソンが近年、力を入れているのが農業生産法人「ローソンファーム」を通じた農業への取り組みだ。
背景にあるのは、働く女性の増加や社会の高齢化に伴い、「スーパーより近い青果売り場」への需要が高まるとの見通しだ。コンビニでは比較的弱いとされる主婦やシニア層を取り込もうと、生鮮食品強化型の店舗を拡大してきた。
第1弾として、2010年6月に千葉県の農家と共同出資でローソンファームを設立。野菜の商品開発やマーケティングのノウハウを共有するとともに、安定供給の確保や、品質・農法で他社との差別化を図る。現在、北海道、関東、関西、九州などで19ファームを展開。15年度に40ファームを目指すという。グループ店舗で扱う野菜のうち、ローソンファーム産は5%程度だが、近い将来には1割程度を達成する。