ゼンショーホールディングスは4日、牛丼チェーン「すき家」の7月末時点の店舗数が1984店で、前月末より11店減少したと発表した。店舗数が前月比で純減したのは、昭和57年の創業以来初めて。
人手不足による休業店舗は先月末時点で53店残っており、全体収支を圧迫。こうした理由もあって各店舗の収益性を見直した結果、純減につながった。
7月は、人手不足や改装による休業とは別に、不採算や老朽化などの14店を閉じ、新たに3店出店した。平成27年3月期は30店の出店を計画する一方、4月以降に18店閉じており、今期中に2千店舗の大台に乗る見込みは薄くなった。
先月閉店したのは、渋谷センター街店(東京都渋谷区)など。同店は平成12年末に出店、すき家の客層を若い女性に広げる看板店舗となったが、賃料が高く不採算のため、役割を終えたとして閉店した。