病院など医療機関での携帯電話の使い方をめぐり、総務省や有識者などで構成する電波環境協議会(会長・電気通信大の上芳夫名誉教授)は19日、新しい指針を取りまとめた。病室や診察室でも、電源を入れることが認められるなど、制限を一部緩和した。新指針を参考に、各医療機関はルールをそれぞれ作り運用していくことになる。
新指針では、手術室や集中治療室(ICU)を除き、携帯電話の電源を入れることを認める。また、電波の影響が懸念される医療機器からは、目安として約1メートル離して使うことも示された。
具体的には、診察室では、診察の妨げとなる通話は禁止とする。共用の病室では通話を控えるなど、マナー上の配慮も求める。個室や食堂、廊下では、通話もメールも認めている。