石油元売り会社が世界を舞台にしたモータースポーツの支援を強化している。若者のクルマ離れを背景に国内でガソリンなどの石油製品販売が低迷する中、需要が見込める海外での事業拡大に向け、日系やアジア系のチームなどに協賛し、ブランド力を引き上げる狙いだ。
最大手のJX日鉱日石エネルギーは、ツーリングカーの国内レース最高峰「スーパーGT」ではトヨタ自動車の、二輪ロードレース最高峰「モトGP」ではヤマハ発動機のチームにそれぞれ協賛している。
さらに今年からは、米国で最も人気が高い自動車レース「NASCAR」(ナスカー)で、唯一の日本人レーサーの尾形明紀選手に加えて、日系米国人の若手有望株、カイル・ミヤタ・ラーソン選手への協賛も始めた。