モバイル通信の先駆けとなった「ポケベル」のネットワーク基盤を支えた「ポケベル送信装置」が、国立科学博物館の「未来技術遺産」の1つに選ばれ、所蔵するNTTに2日、登録証が授与された。
ポケベルは1968年に東京23区内でスタートした。89年には文字情報の送信が可能になるなど進化を続け、「どこでもつながる」モバイル端末として浸透したが、携帯電話の普及で姿を消した。
登録された送信装置は当初のアナログ方式とデジタル方式2機種の計3機種。NECが製造した。
ポケベル送信装置は、国立科学博物館が8月26日に選定した2014年度の「未来技術遺産(重要科学技術史資料)」49件の1つ。
同送信装置のほかには、レンズ付きフィルム「写ルンです」やカメラ付き携帯電話「写メール」なども登録された。