【デング熱】製薬各社が治療薬、蚊の忌避剤の開発加速 (1/2ページ)

2014.9.5 20:59

記者会見する医学生物学研究所の佐々木淳社長(右)=5日午後、東京都中央区

記者会見する医学生物学研究所の佐々木淳社長(右)=5日午後、東京都中央区【拡大】

 デング熱の国内感染者が全国に広がる中、製薬大手などが治療薬や予防薬、媒介する蚊の忌避剤などの開発を急いでいる。治療薬が市場に出るにはまだ時間がかかる見通しだが、デング熱の発症者は世界中で拡大しており、各社は国内外での需要に対応する狙いだ。

 ジャスダック上場の医学生物学研究所は5日、「完全ヒト型抗デングウイルス抗体」の開発に成功しており、製薬企業などと提携して製剤化を目指すと発表した。佐々木淳社長は会見で「平成21年の開発当時は国内の製薬企業の関心が高くなかった。だが、対象地域が広がればリスク対応は必要」として、早期に製品化を進める意向を示した。

 また、仏製薬大手のサノフィはデング熱を予防する世界初のワクチンについて、臨床試験で効果が確認されたと3日に発表した。2015年の実用化をめざす。

 同社はブラジルやコロンビア、メキシコなど中南米で、9~16歳の子供2万875人に対しワクチンを投与した結果、感染リスクが60.8%減少したほか、重症化して入院するリスクも80.3%減ったという。

 日本への導入については「(承認などの)ステップを踏む必要があるが、公衆衛生上のニーズに応じて検討したい」としている。

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