今年2月、ドイツのベルリンで開かれた第64回ベルリン国際映画祭で、日本から出品された1本の短編アニメーション映画が上映された。「WONDER」というタイトルのその映画は、アニメーション作家の水江未来氏が、1秒分に相当する24枚の絵を毎日描き続け、これに彩色と撮影を行ってネット公開した365日分の映像をつなげて映画化したもの。細胞に似た不思議な物体が現れ、音楽に合わせて動き回りながら、どんどんと変形していく不思議な映像に観客は酔いしれた。
キックスターターで300人近くが支援
上映が終わって、観客が拍手を送るなかで流れるエンドクレジットには、300人ほどの名前が並んでいた。クラウドファンディングと呼ばれる、不特定多数がネットを通じて資金を寄せる仕組みのひとつ「キックスターター」を通じて、「WONDER」の制作を支援した人たちだ。
「WONDER」の制作を進める一方で水江監督は、この作品を最良の形で世界の映画祭へと出品し、世界の人たちに魅力をアピールするにはどうすればよいかを考え、映画祭への応募に必要なパッケージを作り、高品質の音響を乗せる費用を集めるとして「キックスターター」に登録。1万7,870ドルの支援を呼びかけたところ、目標を超える1万9,308ドルが集まったという。
■関連リンク(Bizコンパス)
・ロボットアニメ深掘り 世界に影響を与えた意外作も
・ゲーム界伝説の男、スマホには興味なし?
・「驚かせたい」の一念がおたく文化を後押し