外食大手のコロワイドは27日午前、回転ずし大手の「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトホールディングス(HD)を買収すると正式発表した。株式公開買い付け(TOB)や第三者割当増資の引き受けで、過半数の株式を取得する。カッパへの株式公開買い付け(TOB)を行うとともに、カッパの第三者割当増資にも応じることで、株式の過半数取得を目指す。
TOBは、コロワイドの子会社が今月28日から11月27日まで行う。1株あたり1048円で買い付ける。
カッパの発行済み株式の約3割をもつ筆頭株主のコメ卸大手、神明ホールディング(神戸市)もTOBに応じる。これを受けて、神明傘下の元気寿司はカッパとの経営統合を前提に昨年11月に締結した業務提携契約を解除することを決議したと同日発表した。
TOBにより、売上高6位のコロワイドが同11位のカッパを傘下におさめれば、単純合算で、2400億円規模となり、日本マクドナルドHD(今12月期売上高2210億円予想)を抜き、ゼンショーHD、すかいらーくに次ぐ外食3位の勢力となる。
コロワイドは「これまで当社は肉料理のレストランが主体だったが、これで鮮魚を扱う業態も加わり、適切なバランスになる」と説明している。